自然のままの形が魅力の「原石」。ワイヤーで包むように留めると、ほかにはない、存在感のあるアクセサリーに仕上がります。一方で、原石は形がひとつずつ違うため、「どう留めればいいの?」「すぐにぐらついてしまう」と悩む方も多い石です。ここでは、原石をワイヤーで留めるときのコツを、石選びから仕上げまでご紹介します。
原石をワイヤーアクセサリーにする魅力
- 世界にひとつだけの形:同じ形の原石はふたつとありません。石の個性が、そのまま作品の個性になります。
- 自然のままの輝き:結晶の面や、割れた面のきらめきなど、磨いた石とは違う表情を楽しめます。
- 穴を開けずにアクセサリーにできる:ワイヤーで包むように留めるので、石を加工する必要がありません。
穴のない石を留める方法全体については、穴なし天然石をアクセサリーにする方法もご覧ください。
留めやすい原石の選び方
はじめて原石を留めるときは、次のような石を選ぶと作りやすくなります。
- ほどよい凹凸やくびれがある:表面にでこぼこや、少しくびれた部分がある石は、ワイヤーが引っかかって安定しやすくなります。つるんとした丸い石や、細長すぎる石は、ワイヤーが滑りやすく難しめです。
- 大きすぎず、重すぎない:指でつまみやすい大きさが目安です。大きく重い石は、ワイヤーで支えきれずに形が崩れやすくなります。
- 丈夫な石:はじめのうちは、ワイヤーや工具が当たっても傷がつきにくい丈夫な石がおすすめです。
- ひびや欠けがない:ひびのある石は、留めている途中で割れることがあります。結晶の先端が欠けていないかも確認しましょう。
石の選び方については、ワイヤーアクセサリーにする天然石の選び方で詳しくご紹介しています。
原石を留める基本の方法「ねじり留め」
Hoshino stoneの基礎コースでは、原石を「ねじり留め」という方法で留めます。ワイヤーをねじって固定することで、形がひとつずつ違う原石も、石の形に合わせてしっかり留められる方法です。
原石は形が決まっていないぶん、「石の形をよく見て、ワイヤーを合わせていく」ことが大切です。次のコツを意識すると、ぐらつかず、きれいに仕上がります。
原石をきれいに留める5つのコツ
1. 留める前に「見せたい面」と「向き」を決める
原石は、見る向きによって印象が大きく変わります。いちばんきれいに見える面や、結晶の先端をどちらに向けるかを、留める前に決めておきましょう。ペンダントにする場合は、身につけたときに上になる側も考えておくと、仕上がりのバランスがよくなります。
2. ワイヤーは石のくびれや凹みに沿わせる
ワイヤーを石の平らな部分にかけると、滑って外れやすくなります。石のくびれや凹んだ部分にワイヤーを沿わせると、ワイヤーが引っかかって、石がしっかり固定されます。
3. 少しずつ形を合わせていく
いきなり強く締めるのではなく、石にワイヤーを当てながら、少しずつ形を合わせていきます。こまめに石を当てて確かめることで、すき間のない、きれいな枠に仕上がります。
4. 仕上げに軽く揺らして確認する
留め終わったら、石を軽く揺らしてみて、ぐらつきがないか確認します。動く場合は、ワイヤーが石から浮いている部分がないかを見て、そこを石に沿わせるように整えましょう。
5. ワイヤーの量は「石が主役」になるように
ワイヤーを巻きすぎると、せっかくの原石の表情が隠れてしまいます。しっかり固定できる範囲で、石が見える部分を多く残すと、原石の魅力が引き立ちます。
よくあるつまずきと対策
| つまずき | よくある原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 石がぐらつく | ワイヤーが石の平らな部分にかかっている | くびれや凹みにワイヤーを沿わせ直す |
| 石が抜けてしまう | 枠が石より大きい | 石を当てながら、枠を少しずつ小さく整える |
| ワイヤーが目立ちすぎる | 巻く量が多い | 固定に必要な部分だけを残し、石が見える面を広くする |
| 形がゆがむ | 石に対してワイヤーが細すぎる | 石の大きさに合った太さのワイヤーを選ぶ |
ワイヤーの太さの選び方は、ワイヤーの太さの選び方(ゲージとmmの早見表)をご覧ください。ワイヤーの素材については、ワイヤーアクセサリーに使うワイヤーの種類でご紹介しています。
ワイヤーアクセサリーにおすすめの原石
原石の形で手に入りやすく、ワイヤーアクセサリーで人気の石です。
- クォーツ(水晶):結晶の形がわかりやすく、透明感のある作品に仕上がる
- ヒマラヤ水晶・ガネーシュヒマール水晶:産地ならではの表情が楽しめる人気の水晶
- ファントムクォーツ(山入り水晶):水晶の中の山の模様が美しい
- アメジスト:上品な紫色。原石ならではのきらめきも魅力
- ルベライト・インディゴライト:柱状の結晶が、すっきりとしたペンダントに向いている
- リビアングラス・テクタイト:天然ガラスならではの、個性的な形と表情
このほかの石も、天然石・パワーストーン事典で、特徴や向いている留め方をご紹介しています。
まとめ
- はじめは、ほどよい凹凸やくびれがある、丈夫な原石を選ぶ
- 留める前に、見せたい面と向きを決める
- ワイヤーは石のくびれや凹みに沿わせると安定する
- 石を当てながら、少しずつ形を合わせていく
- ワイヤーは巻きすぎず、石が主役になるように仕上げる
原石の留め方を、基礎から学べます
Hoshino stoneの基礎コースでは、原石を留める「ねじり留め」を、石の選び方から丁寧にお教えしています。お手持ちの原石を使って作ることもできます。